一言で老人ホーム等の高齢者施設に入居すると言っても、様々な類型やサービス内容、価格帯や地域があり、何を基準にして老人ホームを選べば良いのか、本当に迷うものです。
実際にパソコンで、「老人ホーム」と検索してみると、実に様々な「老人ホームの紹介会社」が検索上に上がってきます。
この「老人ホームの紹介会社」とは、老人ホーム等の高齢者施設に入居を検討している方々について、入居希望者に対して様々な施設の条件をはじめとする情報提供により、入居希望者の老人ホームへの入居をサポートする事業者です。つまり、ある意味、老人ホームに入居検討している方々にとっては、ある意味「力強い味方」である側面を持っています。
しかし、この「老人ホームの紹介会社」は、その選び方、そして使い方を誤ると、老人ホームへの入居する本人にとって必ずしもベストでは無い結果を招く可能性があり、良くない結果の一例として、せっかく入居した老人ホームから転居することとなってしまった事例も目にしたことがあります。
今回、この「老人ホームの紹介会社」の選び方、使い方について、焦点を絞ってブログを書いてみたいと思います。
老人ホームを探そうとすると老人ホーム紹介会社に偶然出会ってしまう
前述したとおり、「老人ホームの紹介会社」とは、老人ホーム等の高齢者施設に入居を検討している方々について、入居希望者に対して様様な施設の条件をはじめとする情報提供により、入居希望者の老人ホームへの入居をサポートする事業者です。
そしてとりあえず、パソコンや携帯から老人ホームを検索しようと、「老人ホーム」と入力すると、検索の上位に、この「老人ホームの紹介会社」がズラリと並んでいます。
まず、老人ホーム等の高齢者施設を選ぶ時、その老人ホームの運営会社に対して思い入れのある場合を除いて、老人ホームへの入居を検討する地域と価格帯、サービス内容により様々な老人ホームを比較するのが普通であると思います。
こうすると、結果として様々な老人ホームの有用な情報を保有し、検索条件を通じて、様々な老人ホームとの比較しやすい仕組みとなっている紹介会社のサイトを利用することが多くなるのだと思われます。
つまり、老人ホームを探そうとしてパソコンや携帯から検索をしようとすると、流れの中で老人ホームの紹介会社のサイトに入ることとなり、自分は老人ホームの紹介会社を利用している意識があまり無い場合であっても、結果、老人ホームの紹介会社と出会っていることがあるはずなのです。
老人ホームの入居にあたり一番大切なこと
ここで、老人ホームの入居にあたり一番大切なことは何かを、改めて確認しておきたいのです。
それは、「身体的状況に応じ、入居する本人にとって生活しやすい老人ホーム」に入居することであると思います。それは、この選択するにあたる優先順位は、入居する本人やご家族によって、それぞれ異なるはずなのです。
これを念頭に優先順位を考えてみましょう。こうした老人ホームの情報については、それこそ老人ホームの紹介会社には、様々な情報を保有しています。しかし一番避けなければならないのは、この老人ホームを選ぶ優先順位の決定を紹介会社に委ねてしまうことです。
老人ホームの紹介会社を利用するのであれば、分からないことについては、どんどん質問するのは良いことだと思います。こうした過程を経て、情報確認を行い、入居する本人にとって、何について優先順位が高いのかを決めていきましょう。
一部の老人ホームの紹介会社は入居者のことを考えていない？
老人ホームの紹介会社なのに、老人ホームに入居者のことを考えていないとはどういうことだと思われたのではないでしょうか。もちろん多くの老人ホームの紹介会社は入居希望者のことを考えて行動しているのだと思います。
しかし、残念ながら一部の老人ホームの紹介会社では、このような考えの会社があるのも事実です。
では、ここで質問します。
「老人ホームの紹介会社では、担当者があなたのために、たくさん時間を取って質問や見学に時間を費やしています。あなたは、この老人ホームの紹介会社に費用負担を求められましたか？」
この老人ホームの紹介会社は、あなたのためにボランティアしてくれたのでしょうか。いえいえ、この老人ホームの紹介会社は、老人ホームの施設見学を通じて、その入居希望者が老人ホームへの入居が決定した時点で、その入居希望者が入居する施設に「紹介手数料」を支払う仕組みとなっているから、頑張っているのです。
前項において、私は「老人ホームの入居にあたり一番大切なこと」について、しっかりと入居する本人にとっての優先順位を決めることを書きましたが、このことは本当に大切にして欲しいのです。
このことから言えることは、一部の老人ホームの紹介会社（若しくは、そのような担当者かも知れません）は、入居者のことなどよりも、「とにかく老人ホームを早く決めてもらい、老人ホームから紹介手数料を貰いたい」と考えて行動している可能性があるのです。
この点には、十分な注意が必要です。
自分の考え、価値観と異なる紹介会社、担当者は遠慮なくチェンジしましょう
前項のとおり、老人ホームの紹介会社に対して、入居希望者は金銭的な負担をしてはいません。しかし、入居希望者について老人ホームへの入居が決まって初めて、老人ホームの紹介会社は、「紹介手数料」を得る権利を得るのです。そう言った意味では、老人ホームの紹介を受けていて、自分の価値観と異なる紹介会社や、担当者であれば、遠慮なくチェンジしましょう。
老人ホームへの入居というのは、ある意味「人生で最後の大きな買い物」であるともいえます。その「人生で最後の大きな買い物」を納得いく形で購入する経過は重要なのです。
この「人生で最後の大きな買い物」を行う判断を行うのに、信頼に足り得るのかを、よく考える必要があると思います。
やたら特定の老人ホームを勧めてくる場合には要注意！
前述しましたが、この老人ホームの紹介会社は、老人ホームの施設見学を通じて、その入居希望者が老人ホームへの入居が決定した時点で、その入居希望者が入居する施設に「紹介手数料」を支払う仕組みとなっています。
そうすると老人ホームの紹介会社には、以下①②のような行動を取る紹介会社や担当者が存在するので注意が必要です。
①入居希望者では無く、ただ「高い紹介手数料」の老人ホームに入居を勧める。
②繋がりのある老人ホームに入居を勧める
上記①は分かりやすいですね。これは、ただ高い紹介手数料が貰える老人ホームに入居を決めようとしますね。
また、②については、「老人ホームを運営している会社が、老人ホームの紹介会社を運営しているパターン」です。一応、紹介会社の建付けとしては、様々な老人ホームの紹介を受けます。しかし、自分の運営する老人ホームに合致する入居希望者の場合には、自身のグループの老人ホームをやたらに勧めるパターンです。
このいずれにも言えることですが、結局は入居希望者のことを本当に考えているのかと思えてしまいますね。
まとめ
今回は、老人ホームを選ぶ時の紹介会社の選び方、使い方に注意しましょう、と銘打ってブログを書いてみました。
老人ホームを選ばなければならない状況とは、病院からの退院において急いで探さなければならない等があり得ます。限られた時間で、老人ホームを探さなければならないとなると、老人ホームの紹介会社に頼ることも、決して悪い選択ではありません。
しかし、その老人ホームの紹介会社の選び方、使い方を誤ると、結果として前述した「老人ホームの入居にあたり一番大切なこと」の軸からズレた老人ホームを選んでしまう恐れがあるのです。
このような状況を改善したいという趣旨より、今後私の税理士・行政書士事務所でも、老人ホームの入居を希望者する方々のお役に立つような形の事業の立ち上げを、現在検討しています。
現在、実際に老人ホームの紹介会社で話が進んでいる老人ホームの入居案件等について確認したい、心配事がある場合等、お気軽にご相談いただけたらと思います。
本日もブログをお読みいただき、ありがとうございました。
